汚れた手
アメリカオバマ大統領が、ダライ・ラマ14世に会うと言う。
前回訪中を控えて、中国の機嫌を損ねないよう取りやめて以来だが、
私はオバマ氏が、今後会談に臨むことはないだろうと思っていた。
快挙である。
今や大国である中国の圧力に屈せず、チベット仏教の最高指導者に会うと言う行為に、
昔読んだ、サルトルの『汚れた手』を思い出す。
バラク・フセイン・オバマ・ジュニア、 アメリカ初のアフリカ系大統領。
彼の手は、何色なのだろうか。
私は昔ラサ市内で良く見かけた五体投地を思い出す。
チベット人民はこの過酷な行為をもって、カイラス巡礼をすることが
生涯の夢であると言う。
自らの国土を奪われつつあるチベット人民に幸あらんことを祈りたい。
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