若い頃はハチャメチャだった。
2013年02月14日

自分の命は自分のもの! と、
事の終末は“死”でしかないような山に良く行った。
保険は、親が遺体回収できれば良いくらいの金額。
親としてはこのことを知ったら、黙ってはいなかったろう。
それが、ある登攀を成してからは、
あたかも情熱という水分が抜けきったように、枯れてしまった。
宥めようとも、叱咤しようとも、そいつは“力”としては湧いてこなかった。
それでも無理をして遠征に出かけ、回復の望みの少ない“故障”をした。
下界に暮らすようになり、生命の危機が殆ど無い“気楽”なスポーツをし、
何時の頃からか昔の身勝手さが影をひそめた。 多くの友人に『丸くなった』とも言われた。
そして、結婚をし子供に恵まれ、
いつの間にか『子は親よりも先に死んではならない』と思うようになった。
2年前に親父と兄が亡くなり、更に2人の叔母、本家の兄までも亡くなった。
なんと、一年の間に5人の骨を拾った。
更に、昨年暮れには義父の骨も拾った・・・
だが不思議と深い悲しみはなく、涙もなかった。
先週、古い友人の娘さんの葬儀があった。
18歳の余りに早い死だった。
入り口に友人の姿を見つけ、歩み寄った刹那、我ながら驚くほどの涙が出た。
一度も彼の顔をまともに見ることが出来ずに狼狽した。
子供は親よりも先に死んではならない。
親に葬儀を出させてはならない。
本当に身勝手だが、更にその信念が固まった。
その夜、子供には厳しさも必要だろうが、もっと優しくせねば・・・
《雪降る夜のチャリは少し酷だろうから迎えにでも・・・》
と思い家に帰れば、既に彼は帰宅していた。
一張羅ジーンズの膝に穴を開け、その周りを血だらけにして。
聞けば、朝家を出て直ぐ、小学生が道を滑って遊んでいるのを見て、
やばいかなと思った後に転倒したと言う。
そのまま駅まで5㌔チャリをこぎ、電車に乗り、
手当てもせず授業を受け、
逆コースを早めに帰ってきたそうな・・・
こいつには何からどうすれば良いのやら、全く分からない。
それが、ある登攀を成してからは、
あたかも情熱という水分が抜けきったように、枯れてしまった。
宥めようとも、叱咤しようとも、そいつは“力”としては湧いてこなかった。
それでも無理をして遠征に出かけ、回復の望みの少ない“故障”をした。
下界に暮らすようになり、生命の危機が殆ど無い“気楽”なスポーツをし、
何時の頃からか昔の身勝手さが影をひそめた。 多くの友人に『丸くなった』とも言われた。
そして、結婚をし子供に恵まれ、
いつの間にか『子は親よりも先に死んではならない』と思うようになった。
2年前に親父と兄が亡くなり、更に2人の叔母、本家の兄までも亡くなった。
なんと、一年の間に5人の骨を拾った。
更に、昨年暮れには義父の骨も拾った・・・
だが不思議と深い悲しみはなく、涙もなかった。
先週、古い友人の娘さんの葬儀があった。
18歳の余りに早い死だった。
入り口に友人の姿を見つけ、歩み寄った刹那、我ながら驚くほどの涙が出た。
一度も彼の顔をまともに見ることが出来ずに狼狽した。
子供は親よりも先に死んではならない。
親に葬儀を出させてはならない。
本当に身勝手だが、更にその信念が固まった。
その夜、子供には厳しさも必要だろうが、もっと優しくせねば・・・
《雪降る夜のチャリは少し酷だろうから迎えにでも・・・》
と思い家に帰れば、既に彼は帰宅していた。
一張羅ジーンズの膝に穴を開け、その周りを血だらけにして。
聞けば、朝家を出て直ぐ、小学生が道を滑って遊んでいるのを見て、
やばいかなと思った後に転倒したと言う。
そのまま駅まで5㌔チャリをこぎ、電車に乗り、
手当てもせず授業を受け、
逆コースを早めに帰ってきたそうな・・・
こいつには何からどうすれば良いのやら、全く分からない。
タグ :子育て 親育て
Posted by 風来末 at 00:32│Comments(0)
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